院試を受ける際にもある程度、情報収集が必要になってきます。
情報を収拾することで、院試で必要なことだけでなく、どのような研究を行いたいかを知ることができるからです。
ここでは、院試の情報収集についてお話しします。
院試に向けてやるべき事は?
TOEIC®の試験を受けた後、結果が帰ってくるまでの間にやることがあります。
大学院では数学、化学、物理、宇宙といった教科で選ぶのではなく、もっと細かく、例えば宇宙のXXを研究しているところといった単位で選びます。
すなわち、研究分野単位で選びます。
例えば宇宙といっても、宇宙初期の話になれば物理の素粒子の話になってきますし、太陽系の話になれば、地球科学分野になります。
つまり、ひとくくりにしがちな分野でも、大学院レベルになると、天と地ぐらいも違ってしまうのです。
これをやりたいと思ったのをより深く追求するのが大学院です。
大学院に進学してから進路修正は、かなり厳しいものになります。
したがって、大学院で研究したいテーマは自分の将来に関わってきます。
だからこそ、情報収集が大切になってきます。
大学院進学を少しでも考え始めたら、まず情報収集を行いましょう!
同じ学科なのに大学院だとやることがまるで違うんですか?
そうね。大学院を選ぶときは、研究室単位で選ぶのよ。
イメージとしては、大学のゼミ単位ということになるかしら。
なるほど・・・。で、情報収集は何を集めるのですか?
でも情報収集する前に、ひとつ考えてほしいことがあるの。それをやってからね。
「何を研究したいか?」を考える。
大学院は研究室単位で考えます。
そのため、君がいる学科の先生方も、いくつかのグループに分かれていると思います。
そこで、君が研究したいことは何かを考えます。
すぐに結論がでないのは当然です。
特に大学に入ったばっかりの時は、大学に慣れるだけでも精いっぱいなはずですから・・・。
でも、いつかは決めなくてはなりません。
だから、「何を研究したいか?」を意識して考えておくようにしましょう。
とはいっても、情報も何もない状態ではなかなか先に進みません。
この問いは、次の情報収集をしながら考えていくようにします。
情報収集は何をやるの?
情報収集は、ずばり、
- どの先生が何の研究をしているか?
という情報を集めます。
具体的には、
- 大学名
- 研究室名と先生の名前
- 研究内容
です。
この情報を集めながら、自分が深く研究したいと思える研究を探していきます。
もし少しでも興味のある研究でしたら、メモをしておき、さらに
- 大学院生の募集の有無
- 院試の試験科目(専門、英語)
- 試験日程
- 過去問の入手、閲覧方法
も調べます。
このときに、英語の試験が
- TOEIC®スコア提出
- TOEFL®スコア提出
- 英語民間試験の試験当日受験
- 独自出題英語試験
のどれになるかを調べておきます。
しかし、自分のいる大学の情報はともかく、他の大学となると情報が入手しづらいのは確かです。
もしWebサイトのどこかにテーマごとの大学一覧があればそれを活用してもいいでしょう。
もしくは、学会の予稿集を利用するのもありです。
例えば、物理学会、天文学会、地球惑星科学連合大会などの学会の発表予稿集をみて、直近でどのような研究が行われているのかを見て、調べるのも有用です。
ただ、予稿集の内容自体はまだ難しいかもしれません。
内容が理解できなくても気にしなくて大丈夫です。
これから理解できるよう大学で勉強するのですから・・・。
予稿集でチェックするのは、タイトルと発表者の所属する大学名です。
この情報を元にして、大学院を探していきます。
自分の大学にある大学院は必ず調べる。
自分の大学にある大学院に進学するか、他の大学の大学院に進学するかはわからなくても、自分の大学にある大学院に関しては必ず調べてください。
なぜならば、同じ大学であるため、情報が入手しやすいからです。
他の大学の大学院に行こうと考えている場合でも、必ず調べてください。
何かの理由で、自分の大学にある大学院に進学するかもしれないからです。
研究室ってどんな感じなんだろうと見ることもできますし、自分に近い分、情報が入手しやすいというのもあります。
自分の大学にある大学院を調べることで、こういう情報も調べてみたいということがわかることもあります。
受験の有無に関わらず、情報の質を高めるためにも、自分の大学にあう大学院は必ず調べるようにしてくださいね。