合格した大学院の研究室に行くべきか、止めるべきか?

 

大学院を受験して、行きたい大学の大学院に合格!

でも第一志望の研究室に合格できなかった・・・。

合格できた研究室は、自分が今までやってやってきた分野とはかなり違う分野。

このような場合、合格した研究室でないところに進学すべきかどうか迷ってしまいますよね。

ここでは、そんな君へのアドバイスを掲載します。

 

最初に何をしたらいい?

第一志望でない研究室に合格したとなった場合、大学院に合格したものの、無条件でなんだかあまり興味の持てない研究室に思えてしまいます。

これは第一志望の研究室に落ちたというイメージが強く、頭の中でその事実が強く印象づけられてしまっているからです。

 

しかし、本当に合格した研究室は、自分の興味の持てない研究をしているのでしょうか?

大学院を受験するときには、

 

大学院では●●の研究をしたい

 

と分野を絞って受験しているかと思います。

大学院は研究をするために進学するのですから、研究室単位で探すことになります。

志望順位の低い研究室へ進学するとは、願書を出した時点では考えていないのも無理はありません。

 

けれども、ここは志望順位が低いということを頭の中から外して、合格した研究室で行っている研究がどんなものか、もう一度調べ直してみてください。

いままで自分が勉強してきた内容とは関係なく、純粋にその研究室で行っている研究に少しでも興味があるかどうかを自分に問いかけるのです。

 

もし、その研究室の研究に全く興味の持てないようでしたら、その研究室に進学しても大学院生活はつらいだけなので、その研究室への進学はやめたほうがいいでしょう。

だけど、少しでも興味が持てたのであれば、その研究室に進学を検討してもいいかと思います。

 

研究内容によっては、今まで自分がやってきた分野とは違う分野もやらなくてはいけないことがあります。

 

ノーベル物理学賞を2度も受賞した研究を行ってきた、スーパーカミオカンデ(カミオカンデ)って知っていますか?

 

Super-Kamiokande(スーパーカミオカンデ)

 

この装置は、世界中の物理学者が力を合わせて作っています。

スーパーカミオカンデで一番重要な要素の一つに、「純水」を作るという工程があります。

この水も、物理学者が作っています。

純水を作るために必要な知識は、物理よりもむしろ化学などの知識になります。

この物理学者は、目的のために化学などを勉強したのです。

 

大学院に合格したけれども、研究室の研究内容が今までとは違うと、

 

「今まで学習してきたことは無駄になるのではないか?」

 

と思ってしまうかもしれません。

 

でも、それは違います。

その道一筋で勉強してきた人よりも、違う視点を学んできたのですから、その研究に対してより視野を広く見ることができるのです。

 

研究において、誰よりも詳しいというのも大切ですが、視野を広く持っているのも一つの武器になるのです。

だからこそ、まずは今までの積み重ねは抜きにして純粋に

 

その研究室で行っている研究に興味を持っているか?

 

を考えるのです。

 

アドバイスは誰に求めたらいい?

自分で研究室の研究に対して少しでも興味があるかどうか考えた後、合格した大学院の研究室に進学するかどうかを決めなければなりません。

しかし、自分だけではなかなか決めることはできないかと思います。

自分で集めるだけの情報だけでは、限界があるからです。

 

そこで、誰かに相談する必要があります。

君の周りに、研究について一番よく知っている人は誰ですか?

よくまわりを見てください。

一番よく知っているのは、今、君が所属している研究室の先生です。

分野が全く違うようであれば、同じ学科や学部の似たような研究をしている先生になります。

 

君の所属している研究室の先生や他の先生に、その研究についての相談をしてみることをおすすめします。

 

研究について知っている人からのアドバイスには、自分では集めきれなかった情報があるかもしれません。

実はその研究室とは共同研究していたなんて話も出るかも。

 

分野が違っても、共同研究をしていることがわかれば、大学院の研究室で研究することは今まで知らなかったことばかりですが、研究全貌のいくつかは既に見えてきていることなので、より幅の広い視点で、大学院での研究生活を送ることができるかもしれませんね。

だからこそ、アドバイスをもらうために研究室の先生や同じ学科や学部の先生にアドバイスをもらいましょう。

 

まとめ

大学院の合格したけれども、志望の研究室でなかった・・・。

でも、そこは、君にとって面白いと感じる研究を行っているところかもしれません。

まずは、大学院の研究室の研究に少しでも興味が持てるかどうかを考えてみましょう。

そして、研究室の先生や学科・学部の先生にアドバイスをもらって、進路を決めるといいですよ。

 

にほんブログ村 受験ブログ 大学院受験へ