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今回は、院試の参考書、物理分野の勉強で用いる参考書についてお話しします。

具体的な参考書については、物理カテゴリーの項目で紹介していますので、そちらを参照してください。

 

物理カテゴリー一覧

 

ここでは、同じ大学の大学院を受験するか、他大学の大学院を受験するかによって、どのようにして参考書を探したらいいかについて述べます。

 

院試の受験勉強を始める前にチェックすべきこと

同じ大学の大学院か、他大学の大学院か?

院試は、どの研究室に所属するかで決めます。

自分の興味を持っている研究分野が自分の通っている大学の先生が研究していれば、自分の通っている大学の大学院を受験を検討します。

他の大学でも同じような研究をしている場合もありますので、万一に備え、他の大学でどのような研究をしているかも調べてみてもいいでしょう。

 

また、自分の興味を持っている研究分野が他の大学の先生が研究している場合もあるでしょう。

その場合には、他の大学の大学院を受験することになります。

 

自分の通っている大学の大学院に進学するか、それとも他大学の大学院に進学するかは、研究したい内容が自分の大学の大学院で研究することができるかどうかが一つの基準になります。

 

他大学の大学院に進学する場合の注意点

自分の通っている大学の大学院に進学する場合には、院試に出題される内容は、開かれている講義科目から出題されますので、物理のどの科目を勉強すべきかがすぐにわかります。

あとは院試の過去問題と照らし合わせて、学習範囲を決めればOKです。

 

しかし、問題は他大学の大学院を受験する場合です。

大学では、高校までにあるような学習指導要領はなく、科目も内容も決められた基準がありません。

そのため、場合によっては学習しない科目も出題されることがあります。

さらに、例えば同じ熱力学でも、磁性体や相平衡や化学平衡を講義で扱うかどうかは、その講義を受け持った先生によって変わってきます。

そのため、同じ熱力学の範囲でも、自分の大学では学習しなかった内容が出題されることもあるのです。

 

院試では、公平に審査されますが、学習する内容が大学によって違うので、学習している内容が見えにくい他大学の大学院受験は不利と言えます。

この不利の部分を少しでも埋めるために、できるだけ早くどの大学院のどの研究室で研究を行いたいかを決めるのです。

以上が、他大学の大学院を受験するに当たっての注意点です。

 

他の大学の大学院に進学を希望するのか、自分の大学の大学院に進学を希望するのかは、早めに決めておくといいでしょう。

院試の物理の参考書の選び方・使い方

自分の通っている大学の大学院に進学を希望する場合

自分の通っている大学の大学院を受験する場合には、専門課程である物理は、自分の大学で開講されている講義から院試は出題されます。

そのため、開講されている講義の科目を仕上げることで、院試対策になります。

教科書として使っているテキストや、補助テキストで学習し、さらに演習問題で仕上げをすることで、対応することができます。

 

したがって、講義の科目を理解して、問題を解けるようにするというのが目的になります。

講義で指定された教科書の内容が理解できるかどうかが鍵となります。

すなわち、学習の中心は講義で指定された教科書になります。

 

しかし、講義で指定されるテキストは、必ずしもわかりやすいとは限りません。

わからない部分は、先生に質問するか、自分で調べて理解するように努めます。

 

ただ、学習する範囲の割に講義時間は圧倒的に少ないので、自分でも学習できるようにしておいたほうがいいでしょう。

このわからない部分を補うために、補助テキストを用います。

そして、問題集の問題がすらすら解けるようになるまで繰り返す流れになります。

 

他大学の大学院に進学を希望する場合

他大学の大学院を受験すると決めた場合は、自分の通っている大学の大学院受験に比べて、ステップが多くなります。

過去問入手も一つの手なのですが、シラバスが閲覧できる大学であれば、どのような科目の講義があるか、そしてどのような教科書を使っているかをチェックします。

講義そのものはわからなくても、何をやるかがシラバスに書かれているので、講義内容が推測できる可能性があります。

シラバスにあった内容の書かれている教科書をみつけ、学習します。

教科書の内容によっては、自分の大学の講義で使われている教科書ではなく、新たに別の教科書を買った方が学習効率が高い場合もあります。

これはどの大学に通っていて、どの大学院に進学を希望するかによって変わってきますが、もし必要と感じたら大学院進学のための経費だと割り切って購入してください。

 

また、もしかしたら開講されていない項目が出題されるかもしれません。

その場合には、該当問題を解かずに別の問題でカバーできるかどうかを過去問で検討します。

 

例えば、東京大学の天文学専攻の場合です。

天文学の試験は、数学・物理・天文学の中から選択して問題を解くことになっています。

ただし、数学と物理は最低1問ずつ解くことになっていますので、天文学の講義を学習していない場合には、数学と物理で勝負するというのも一つの手です。

 

ただ、院試で出題されるということは、大学院での研究で必要だからこそ、出題されるのです。

そのような単元は、院試とは別に夏休みなどの長期休暇の間に、独学で学習しておくといいでしょう。

 

使用する教科書をシラバス等で調べて決めたら、その教科書で学習します。

教科書でわからない部分は、別の補助テキストを参照しながら、学習していくスタイルになります。

そして、問題集で演習をして、すらすら解けるようにします。

まとめ

自分の通っている大学の大学院に進学するか他大学の大学院に進学するかによって、同じ範囲でも、必ずしも同じ教科書で学習できるわけではありません。

教科書によって、書かれていない内容がその大学院の院試で頻出されることがあるからです。

特に他大学の大学院に進学を希望する場合には、講義の他に学習する必要が出てきますから、早めにその大学で使われている教科書の内容を把握し、学習しましょう。

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