情報リテラシーは必須科目!

スマホやタブレットを一人1台持つ時代となり、誰もが簡単にインターネットにアクセスできるようになりました。

さらに、大学ではパソコンの購入を強く推奨しているところもあります。

実際、理系の卒業論文ではパソコンを使って執筆する必要があるところも多くありますs。

いざパソコンを購入したとしても、使い方がわからなければ、単なる高価な箱になってしまいます。

 

また、インターネットの世界は、情報がたくさんあふれています。

有益な情報を探すための方法を知っていると、なにかと便利なこともあります。

特に大学院に進学する時の、説明会の情報、過去問の入手、どの先生がどんな研究をしているのかという情報や、学会などの案内等はインターネット上に掲載されていることが多いので、何かと身につけておくと便利です。

 

院試の問題に出題されるわけではありませんが、院試を受ける上で情報の入手で必要ですし、卒業論文や発表の資料作成等で使いますので、最低限のことはマスターしておきたいですね。

 

ここでは、パソコンの使い方から情報の調べ方・まとめ方について解説している本を紹介します。

 

情報リテラシーって何?

情報リテラシーとは、情報を自分の目的に合うように使用できる能力のことです。

インターネットが発達する以前の情報は、書籍や雑誌、新聞といった紙媒体が主なものでしたが、インターネットが発達し、アクセスが容易になってきていることから、インターネット上にある情報も含まれるようになってきました。

このように情報を集めることは、自分で目的に合うように使用するための第一歩です。

情報がない状態では、何もできないからです。

 

また、集めた情報を利用する際にはルールがあります。

例えば、著作権や個人情報の取り扱いです。

このようなルールを知らないで発表してしまったりすると、あとでトラブルの原因になります。

最低限のルール(法律)について知ることも、情報リテラシーの能力の一つになります。

 

集めた情報を発表するためには、パソコン上で発表資料をまとめたりする能力や、わかりやすい図をつくったり、情報の調べ方という能力を駆使して、発表資料を作る必要があります。

このとき、文書作成ソフト(Wordなど)や表計算ソフト(Excelなど)でまとめたり、発表資料を作るためのプレゼンテーションソフト(PowerPointなど)を使えると便利です。

また、このような資料を作るときに挿入する画像を作成したり、編集したりできるとまた変わってきます。

 

資料を作る上で必要になるのが、パソコンです。

一般に流通いてるパソコンを見ても、OSだけをみてもWindowsとMacがあります。

さらに、理系の研究ではUNIX系のOSも使っています。

それぞれの用途に合わせて使い分けると便利です。

 

ですが、これらOSはそれぞれ捜査の仕方が異なるので、操作の仕方を知っていると便利です。

ログインの仕方など、パソコンの基本的な操作を知ることも情報リテラシーでは必要な項目です。

 

さらに、理系の研究の中には、コンピューターシミュレーションや数値計算を用いる場合もあるでしょう。

昔は大型のマシンがなければかなり厳しかったのですが、現在ではパソコンも性能が上がっていることから、パソコン上でも動かせるものも増えてきました。

シミュレーションや数値計算は、データを作成するだけではありません。

作成したデータをそのまま見ても、あまり役に立ちません。

データを処理して見やすくしたり、出てきたデータの妥当性について調べる必要があります。

データ処理の概要も知っていると、大学での研究生活で何かと役に立ちます。

データ処理というのも、情報を自己に合うように処理する能力の一つに挙げられます。

 

ところで、インターネットに接続できるということは、そこから外部につながっているということです。

自宅を留守にするときには鍵をかけるのと同じように、インターネットにアクセスできる環境にあるスマホ、パソコンなどではセキュリティー対策が必須です。

こういった安全対策は、先に示した情報リテラシーそのものの意味とは関係ありませんが、情報をインターネット上で集める際には必ず対策しておかなければなりません。

広い意味でセキュリティー対策も情報リテラシーの能力として必要なものと考えていいでしょう。

 

このように情報リテラシーについて、知っているだけでも、今後の研究生活が大きく違ってくることがわかるかと思います。

情報リテラシーは試験科目にない項目であるにもかかわらず、院試の情報を集めるという点や研究生活で必要な項目であることから、必ずマスターしておきたい項目なのです。

 

情報リテラシーの基礎の概要をまとめた教科書

パソコンを初めて使う人向けの教科書

例えば、あるソフトウェアの使い方を解説した書籍の場合、そのソフトウェアのバージョンが上がったら、その書籍の内容は古いものになってしまい、もしかしたら使えなくなってしまった機能も掲載されたままになっているかもしれません。

しかし、コンピューターの基本は、その細部がパソコンの進化や社会的要請によって変わってくるものの、あまり変化はありません。

基本的な内容を一度学習しておけば、何年たっても、基本的な内容については、どんな環境でも役に立つことでしょう。

加えて、近年はスマホやタブレットを使う人が多くなってきました。

「基礎からわかる情報リテラシー」の教科書では、パソコンだけでなく、スマホやタブレットについてもカバーしています。

基本を学べるだけでなく、スマホやタブレットを活用しつつ、パソコンでの作業も有効活用できるという点でも、「基礎からわかる情報リテラシー」の書籍は、初めて読む人にとっておすすめです
既に基本的なことを知っている人には、本書の内容は既知のことばかりかと思います。
その場合でも、「基礎からわかる情報リテラシー」か後述する「よくわかる情報リテラシー」のどちらかの書籍の購入をおすすめします。

なぜらならば、学習の盲点になりがちな、セキュリティーや法律についても触れているからです。
これを知らなかったばっかりに、トラブルに見舞われることがあり、この二つを知っているか知らないかで大きく変わるからです。

情報リテラシーについてもう少し深く知りたい人向けの教科書

前出の「基礎からわかる情報リテラシー」は初めてパソコンを使う人向けの教科書でした。

もう少し深く、コンピューターの仕組み、インターネットの仕組み、情報収集の方法、レポートの作成について学びたいときには、少し役不足です。

もう少し深く知りたいときには、「よくわかる情報リテラシー」をおすすめいたします。

範囲は「基礎からわかる情報リテラシ-」とほぼ同じですが、それぞれの項目についてより深く記載されています。

ただし、「基礎からわかる情報リテラシー」の項目がある程度できていることが前提です。

全てを理解する必要はありませんが、

 

  • 第2章「情報の形態と収集の方法」、
  • 第4章「情報の伝達」、
  • 第5章「レポートの作成と編集」、
  • 第8章「プレゼンテーションの方法」、
  • 第9章「セキュリティと法令順守」、
  • 第10章「ICT活用の問題解決」

 

は見ておいて損はないでしょう(内容が「基礎からわかる情報リテラシー」とかぶる部分もあります)。

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