力学は、他の全ての物理項目に絡んできます。
当然、院試でも頻出項目です。
避けては通れません。
しかし、力学の範囲は非常に広いので、講義で全てをフォローできるわけではありません。
そこで、ここでは院試対策の力学問題集について紹介します。
力学は必須
院試の力学問題集。
力学は、物理系に限らず理系学部であれば何らかしらの形で使うことも多いので、他の分野に比べて多くの参考書が存在ます。
院試でも力学の問題は頻出です。
とはいえ、高校では無視してきた空気抵抗を考慮したり、微分・積分を用いて運動方程式を解いたりと、かなり複雑になってきます。
さらに、講義時間は限られているため、全ての範囲をフォローできるわけではありません。
高校の焼き直しとたかがくぐっていると、気がついたときには問題が解けないということにもなりかねません。
講義の内容だけでなく、問題集を使って学習します。
なお、どの教科でも同じですが、基本をマスターしてるからこそ、難しい問題を解くことができるのです。
まずはテキストと同等かそれよりも少し上のレベルの問題集で、基本を固めます。
力学は、他の物理分野でも出てくる項目なので、確実に学習したいですね。
力学の問題集をやる前に確認すること。
まずは、テキストに出てきた公式や概念を、自分で導き出すことができるように復習、もしくは独習します。
講義ではテキストにある全ての範囲を丁寧に開設している時間数はありません。
そのため、講義で学習していない内容は、自分で学習する必要があります。
次に、テキストにある例題を解きます。
例題については、詳しく解説しているテキストが多いため、途中で詰まっても自分でフォローすることができるからです。
その後にテキストの演習問題を行うのですが、自力で解けるようであればそのまま進めて大丈夫です。
ただ演習問題の場合、略解しか掲載されていないことが多いため、演習問題が解けなかったり、どこで間違えたりしたのか分からない場合、いつまでもそこで悩んでいても解決するまでに膨大な時間がかかってしまいます。
このような場合、演習問題の解答の解説がしっかりしている問題集で学習することをおすすめします。
おすすめの問題集
同じ出版社で似たようなタイトルの書籍はいくつかありますので、注意してください。
キーワードは、「演習力学 新訂版 今井 功」です。
新訂版では図を使った説明を行い、難易度も易しい順に並べているのが特徴です。
「演習力学 新訂版」には例題だけでなく、問題にも解説がありますので、独習で学習することも可能です。
さらに、問題数も力学で最低限理解してほしい内容に絞って掲載されているため、膨大な問題数を解こうとして試験までに終わらないという心配もないでしょう。
「演習力学 新訂版」には、解析力学の項目も掲載されていますが、あくまでさわりの部分だけです。
解析力学については別の本で演習します。
古くから出版されている演習書で、2006年に新訂版になりました。
その後も増刷されていますが、増刷された際に誤植も修正されているようなので、「演習力学 新訂版」に限っては書店で最新版の新品を購入することをおすすめします。
※アマゾンのレビューにと書かれていましたが、新訂版第14刷(2017年7月10日)の版では、「重さ」に修正されていました。
それは筆者が、質量と重さを混同している点です。
問題文では質量Wとなっているのに、回答を見ると重力加速度を乗せずに、力として運動方程式に組み込まれていたりします。気をつけましょう。
※質量と重さは別の単位です。 (2015年3月8日)
「演習力学 新訂版」の前提は、力学のテキストの内容を理解していることです。
力学のテキストで学習しつつ、基礎を固めるためにこの力学の問題集で演習をするスタイルがおすすめです。
院試を解く上でも最低限、この「演習力学 新訂版」の解析力学を除く項目で力学をマスターしましょう。