天文学の教科書を学習する前に。高校地学の知識を身につけよう!

天文学や宇宙物理学の講義を受ける前に学習すべき内容

大学で宇宙を学びたいと思って入学した先では、天文学や宇宙物理学の概論の講義があるかもしれません。

天文学や宇宙物理学のベースは数学と物理ですので、大学では数学と物理をマスターするようにします。

数学と物理を学習することで、天文学や宇宙物理学を学習する上での基礎力が養えます。

ただ、天文学や宇宙物理学では、宇宙のことを扱いますので、どうしても宇宙の知識が必要になってきます。

 

しかし、高校の理系コースでは地学を選択できる学校は非常に少ないため、高校地学で学習する天文分野を学習できる機会がないのが実情です。

高校で学習する機会がないのは残念なことですが、現実のカリキュラムが学習しづらい状態になってしまっている以上、自分で学習する必要があります。

すなわち、天文学や宇宙物理学の講義を受ける前までに、

 

高校地学

 

の内容を自分で学習する必要があるのです。

以下では、高校地学を学習する上での参考書を紹介いたします。

 

高校地学の教科書の入手はどうするの?

高校地学の学習をする上でネックになるのが、教科書の入手です。

高校でも地学基礎の授業を開講しているところはたくさんあります。

ただ、文系のクラスがほとんどですが・・・。

 

文系の場合、受験で使うのは地学基礎までで、地学まではつかいません。

地学を学習するのは,理系のコースのみです。

ところが、理系のコースで地学を開講しているところはほとんどありません。

すなわち、教科書自体がほとんど販売されていないのです。

 

そのため、フリマサイトやオークションサイトで地学の教科書はなかなかでまわりません。

地学の学習をするのが困難のように思われますが、数研出版が地学の教科書と同等レベルの書籍を出版しています。

「もう一度読む 数件の高校地学」は、平成24年に発行された教科書「地学基礎」と平成26年に発行された教科書「地学」をもとに、それぞれの教科書の範囲にとらわれず、分野別に再編集したものです。

 

目次

  1. 地球の構成と内部エネルギー
  2. 地球の活動
  3. 地球の大気と海洋
  4. 地球表層の水の動きと役割
  5. 地球の環境と生物の変遷
  6. 宇宙の構造
  7. 地球の環境

 

と高校で学習する地学の範囲をカバーしてます。

 

天文学として注目されるのが、「宇宙の構造」のみだと思われがちです。

けれども、太陽系の惑星や小天体を調べたりするのには、磁場や地震活動などの観測がでてきます。

これらの最も基本となるのが地球環境なのです。

そのため、天文学を学ぶにはまずは高校の地学で学習する内容を一通り知っておくと、その後の学習で、イメージがしやすくなります。

一通り学ぶのに適しているのが、「もう一度読む 数件の高校地学」なのです。

 

高校地学の天文分野をもう少し掘り下げたいときに読む本

基本的な知識としては、「もう一度読む 数件の高校地学」で十分なのですが、高校地学と同等レベルでもう少しだけ深く学習したいと思ったときには、少し物足りないと感じるかもしれません。

このようなときには、天文宇宙検定のテキストと問題集で学習するといいでしょう。

天文宇宙検定は、1級から4級まであり、2級は高校地学の範囲と同等レベルです。

テキストはカラーになっていますし、難しい数式も出てこないので、天文宇宙関連の基本知識として学習するにはもってこいの教材です。

 

なお、1級は大学レベルの天文宇宙関連の知識を要します。

テキストも出版されていますが、実際に問題を解くには大学レベルの物理と数学の知識が必要になりますので、まずは大学の物理と数学をある程度学習して、天文分野の概要を学習してからいどむテキストになります。

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