物理の英語を学習する。

専門分野のテキストや論文は、多くの場合、英文です。

中には日本語もありますが、情報の速さや出版されている量からも英語が圧倒的に多くなっています。

ここでは、専門書を原著で読む理由と、英文を読むためのトレーニング方法について、お話しします。

専門書はなぜ原書で読むの?

物理系の専門書。

専門性が高くなるにつれて、洋書や英語の論文で学習する必要がでてきます。

世界中の研究者が全世界に向けて発表していますので、論文は基本的に英語になります。

また、専門性が高くなると本を出版しても購入する人も少なくなるので、ターゲットは世界中の人を対象にせざるを得ません。

そのため、出版される書籍も英語になるのです。

 

院試活でも原則として原書を読むように勧めています。

翻訳というひと手間が入ると、原書の意図を読み違えてしまう可能性や、意味の通じない訳で出版されてしまう事もあるからです。

ただし例外的に日本語訳に勧めている場合もあります。

それは、原書の過ちや誤字脱字の訂正が入ったりして、原書よりもよくなっている場合です。

あまり難しくないはずの文章なのに読めない?!

しかし、大学でゼミに入る頃までには、英語の論文や書籍をある程度読めるようになっている必要があります。

ゼミで行う輪講や卒業研究に必要な論文は、英語であることが多いからです。

ゼミが始まってから初めて物理の英語に触れるとなると、読むだけでもかなりの時間が割かれます。

さらに院試の試験勉強が加わりますので、思うように院試の勉強ができないと言うことになりかねません。

 

英語は言葉ですので、慣れるまでに時間がかかります。

そのため、ゼミが始まってから慌てて英語の勉強をしてもなかなかレベルがあがりません。

英語自体は中学・高校・大学でも学習しているのですが、それでも初めて物理系のテキストや論文を見ると戸惑ってしまいます。

 

ゆいなゆいな

論文やテキストの英語ってそんなに難しいのですか?

いろはいろは

そんなに難しいことはないわよ。

小説のように比喩表現はあまりないし、論理的な説明だから、難しいわけではないの。

ゆいなゆいな

それならば、なぜ??

いろはいろは

ゆいなちゃん。

中学、高校、大学で物理の説明をした文章を読んだことある?

ゆいなゆいな

言われてみれば、ほとんどありません!

いろはいろは

慣れていないと、どう読んだらいいかうまくつかめなくて、それでとまどってしまうの・・・。

でも、内容は難しいというわけでないから、少しずつ文章になれていけば、大丈夫よ。

どうやって勉強したいいの?

いきなり大学の専門分野の英語を読むのは専門用語が多い上、知らない単語が多いので、1ページ読むだけでもかなりの労力が必要になります。

翻訳ソフトでどうにかやり過ごそうという考えも出てくるかと思いますが、翻訳ソフトは日常よく使われている文章に対しては、意味の通じる訳を出力しますが、専門用語を多く含む教科書や論文になると、日本語で通常使われているような用語で訳さないことも多く、かえって意味のわからない文章になりがちです。

やはり、自分で訳せるようにしておく必要があるのです。

 

専門分野の英文を読むときに大きな手助けになるのは、背景知識です。

例えば、ニュートンの運動方程式はどのようなものかを知っているか知らないかの違いで、ニュートンの運動方程式の説明をしている英文を見たときに、単語はあまりよくわからなくても

 

「こんなことを言っているのかな?」

 

と推測することが可能になるのです。

このあたりの文章でxxxについて述べていて、ここでは○○○を言っているという推測ができれば、あとは自分の推測が正しいかどうか単語を調べて確認することができますね。

 

そして意味がわかると、このような言い方をするのかということがわかり、少しずつ物理系の英文に慣れていくことができるのです。

こうした訓練を積み重ねることによって、専門分野や論文の英文も読めるようになっていくというわけです。

院試対策にもなりますか?

近年は民間英語試験の成績や当日試験を利用したところが増えてきています。

とはいえ、独自の英語試験を出題するところもあります。

どのような問題がでているかはその大学院によって変わってきますが、試験内容は物理系のテキストの英訳や英作文といった内容を出題しているところもあるようです。

まずは受験する大学院の英語問題を取り寄せ、もしくは閲覧することで、問題の傾向を把握するところから始めます。

もし物理系のテキストの英訳や英作文と言った内容であるならば、先に述べた英語の勉強方法を活用することで、院試対策にもなり得ます。

物理系のテキストを読むためには、どのように英語で言うかを知っているかどうかで、問題が解けるかどうかが決まってくることが多いからです。

仮に試験対策でなくても、ゼミや輪講で読むテキストや、大学院に入学してからは必ずといっていいほど英語の論文を読む必要がでてくるので、物理系の英語の文章に慣れることは、むしろ大学院での研究生活を過ごす上でプラスになります。

大学院の時間はあっという間に過ぎていきます。

読むべき文章もたくさんありますので、専門書や論文の英文を素早く読めることは、早く研究に取りかかれるポイントの一つになります。

院試に出る出ないにかかわらず、大学院への進学を検討しているのであれば、早い段階から学習することをおすすめいたします。

おすすめのテキストは何?

最初に物理系の英語を学ぶのに適した教材は、アメリカの大学入学時に考慮する要素の一つであるSAT(大学進学適性試験)の標準テストの物理の参考書です。

アメリカの高校生が学習する範囲は、日本の高校で学習した範囲と同じか、狭いかのどちらかです。

高校までに一度学習している内容なので、ある程度の推測も可能ですし、もし忘れてしまっていても、高校物理の日本語のテキストがありますので、背景知識を学習する上での問題もありません。

しかも問題もついていますので、どのように質問されるかもわかります。

問題自体は難しくないので、英文を読んで、訳す前に自分で問題を解いてみると、どこがわかっていてどこがわからなかったのかが明確になります。

わかっているようでいて、この英文を理解できなかったからこの前提条件が抜けていたということがわかり、何が理解できていなかったのかが明確です。

 

ただページ数が多いので、毎日少しずつやっていき、2-3カ月で仕上げるようにしましょう。

数学的な言い方も学ぶことができますので、専門書を読む前にトレーニングをするにはもってこいのテキストです。

 

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